21:07:49 midosuji-Rain 01/25/2014
擬態の失踪 模倣の消失 5
ねぎらう音も立てす濁音を飲んで泥になる。自慢を他に抱いて色を識別する質問には答えない。代わりなのか代わりの噴火なのか諸先輩方には愛される国歌として立ち上がりたい猫である。しかし猫でない。声は裏切らない、直立は甘える粉飾の林檎を先に蹴落とし、友だちはどこまでも大事な落葉樹林の吝嗇とする。質問にはくれぐれも答えない、魚が来るからだ。しかし庭は迎えに来ない、血筋たちの争いを削る細かい文盲を育み、コンテナをこしらえ、あかるいオホーツクの春に旅立つ、ことごとくキリギリスは夢に視たのだ。カウンターは濡れ集う池のフクロウでした、認められたいのなら、まず定期購読をなさることですな、なせばなるなさねばならぬ伊勢湾台風のアタシたちの濁音を。苦労してるってこってす、惨めな思いをしているのだよ、だから殺せない、だから混濁で絹。起こるのかい淫らだな、ここはどこでおれはたれたろう、平井くん、おれはそうしているのだ、川の穂土地で。ぼくは原稿を書いている猿のように夜明のように子どもを喰らう仏に会う前の鬼子母神のように。会うたびに読むたびに読むためにそう思わぬのか、平井とは距離を置いてこれから死んで行くのだな、朗読劇には来てくれ、さびしくはないか淋しくなれば遠いと老い渚に捨てるようプリントアウトした裏原宿の地図を送るぜ、冷たい起訴時の日本の黎明を送るぜ、いつだって夜明け前の酩酊を開いていく猫が待っている火山としての家人の東雲が待っている溶岩としての宿泊人が立ち止まる春夏秋冬を住んでいる。立ち上がっておれを読みあげろ。
2014-01-25 22:49
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