『遺伝子の文法』12/22/2013/04241 [日刊忘れ女たち]
09:50:31 ukima 12/20/2013
遺伝子の文法
引き戸をくぐり抜け
歩いてきていた
左手は家主の家屋 平屋だ
ここであたしは魔やんちゃんからの電話を受けた
かの女はどうしたか
水夫は引き継がれたか
それはどんなボディーだったか
沈んでいかなかったか
二階建てだったかもしれない
可能性は薄まり
あたしの唇の前で羽を揺らしている
きみは浮いているのか
どこから飛んできたのか
階段を下りてきた家主は
まったく理解できない
近頃の下宿人は と
そう思ってあたしを呼んだのかもしれない
それが一番始めの方法だとしても
バスはそこに着くのだろうか
女になり
オトコになり
声になり
死になったとして
錯覚や妄想をはなばなしく
ひかえめに
あるいは幸せの模倣の音調で
遺伝子の文法のように奏でながら
あたしの(あるいはあなたといた)
あの仮住まいまで
僅か十数メートル
うまくたどり着けること
できるのだろうか
そしてそれから・
詩を書くのに 文法は必要ですか?
歌を唄うのに 楽譜は必要ですか?
囚われた遺伝子は 文法からの解放を夢見ています
by 扶侶夢 (2014-01-01 15:24)
扶侶夢 様
あけましておめでとうございます。
いつも素敵なコメントを有り難う御座います。
本年もよろしくお願いいたします。
by charlie_ (2014-01-05 07:19)