『優しい細胞』05/28/2013/04136 [日刊忘れ女たち]
13:40:17 「7F」05/27/2013
優しい細胞
夢折ってソラのみどりをまわり込む
歩きながら仰ぎ視ている
その短い幸福のとき
雲は背の低い椅子になって
その椅子には脚が生えて
だから脚は二本しかなくて
釦を押すのは指のはずだから
なに色の釦かを考える前に
優しい細胞の水の匂いを感じて
どの指で押すのかを決めなければいけない
きみが行く五月のソラのiPhoneの
ちいちゃなこゝろの瞼は閉じる
だれが行くのか
行くのなどとはわるい奇縁じゃあるまいか
みどりが靡(なび)きそのたびに
原生動物の夢はきしむよ
脚が二本生えて
プラスチックな板に脚が二本生えて
さあ日本のくにの欠落の短縮語写メの不思議を
その釦を押しに行くため
まさか行くんじゃあるまいな
なんだ細胞のことなんか
細胞のことなんだな
ごめんな細胞
niceありがとうございます
by jun-ar (2013-05-29 06:51)
jun-ar 樣、
これからもよろしくお願いいたします。
by charlie_ (2013-05-30 07:05)