『横顔に会いにゆく前にパテを食べる』07/11/2013/04163 [日刊忘れ女たち]
09:19:17 toshokan-no-kouen 07/10/2013
横顔に会いにゆく前にパテを食べる
十六世紀には競うただれ色の紙風船はもどかしげな像を結ばず
悪路ではカステラ会社のもち肌の三十男が今日入ってきたなけなしの
瘋癲ボーイをなじる雪の落下線が味覚障害に痛めつけられた動作の官僚を
寵愛する昼日向ここに昔豊島氏のお城がそびえ立っていた頃のこと
よくある退職者の逆恨みの光景のぼんぼりを灯している江古田銀座の
瑕疵的な脈絡へ
世界なんて もう
マニュアルと
情念だけになってしまったので全粒粉パンをもももも
ぞぞぞぞと
大根、芋、牛蒡(ごぼう)などを横顔的に提出して金縛りを待つ
紙の三日月に乗って登録商標の誓いをタンポポの永遠と一緒に噛み砕いている
吾がフォーシーズンズよいまから畑の蛤について接吻を視よう
あたしたちは未印な人魂の演習の仲間入りを町の名前に入れ替えざっく
独り立ちするうちに乾燥して駅前通りまでなら歩行可能になった精子に青い帽子と
ウサギ色のジーンズを竹野割れ目の金で払っては購入し文法を痒み
二十七と云う数字に郷愁を抱いた玉葱の出荷時間が迫っていた
どうして拳を振り上げたまま明るいペンキであたしの背中に罰などつけるのでしょう
もう帰りましょうよ将来は弁護士になるお嬢ちゃん本当かなあ本当に魚は横になって
未来を視ているのかなあ縦の視線では可能でもほら今日は横の日だから三日月も横に
うなっているだろうから真っ黒で立体的で時間も進む(もどれないけど)刻印をどす
んと押してあげよう調理場がないので缶詰でいいかいほら鵝鳥(がちょう)のパテを
お食べ
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