『スターダストの萼』04/02/2013/04111 [日刊忘れ女たち]
11:43 tokyo-station-marunouchi 03/19/2013
スターダストの萼
浮いている寝台でした
山のように
深い青のうえに
重いこゝろ
魔法はすでに
終わっていました
何処へゆくのだろう
このこゝろは
ほんとうに
浮かぶのだろうか
電話が職場にあって
いますぐに来てと云うことだった
かれはなぜかの女に呼ばれたのかは
判っていない
海のように
浅い霧の白日のした
計ることの出来ない奇跡的ないまこの時を
無言で過ごす
かの女は浮いている寝台です
河のようにまろやかに
冷たくてはげしくて
かれの一つのからだが二つに分かれて
スターダストの萼になって
その岩の島を包もうとしている
もうあたしたちは
離ればなれです
森のように王様を安らぎ
こゝろのなかで一つになれない
スターダストの萼は寄り添い
そんな薫りが漂ってはいます
2013-04-02 07:32
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