忘れ女たち09/25/2012 Kyoto-setsuei [日刊忘れ女たち]
09:59 kyoto 10/22/2012
曼陀羅の風を降りてゆくと
曼陀羅一丁目に着いた
ケーブルカーのようなもので
来たんだね
座席では唸っていたよ
右側の性依存症を
快楽川に移動させる
巧くはゆかない
曼陀羅一丁目
ケーブルは切ってしまった
足で踏みとどまり
内股（うちもも）を伝説の金の鴉が飛んでいる
守る恋など滑稽こっけい
そんな風には聴こえません
足の生えたケーブルカー
曼陀羅の風を降りてゆくと
曼陀羅一丁目に着くことができる
曼陀羅一丁目では
水のなかで恐怖が金色にふるえている
あなたは三丁目で働いている
はやく着かないと買い出しに間にあわない
はやく着かないと下ごしらえに間にあわない
はやく抱きしめないとだれか来てしまう
はやく抱きしめないと酒がまわってしまう
弱ってしまって氾濫する快楽川
曼陀羅一丁目では
金色の恐怖を開けなければいけない
曼陀羅三丁目に
なかなか行けない
曼陀羅一丁目
水のなかで
腐乱したラディカルがあたしを誘う
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