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<12>伊藤博明詩集『scintilla/閃光』 [無謀なる365冊]

1月半ばから3月のはじめまで、ほぼ休みなしで広島→名古屋→大宮(埼玉)→名古屋と営業でまわった。結果は惨憺たるものでああ不況としか云いようがない状態で、読書も出来ず救いの酒さえ体調不良(心臓ドキドキ?)のためままならない。こんなこととは関係ないのがこの詩集です。すこし前に読みました。
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この表紙本編を読み終わってからあらためて視るとこれがすごくいい。波も無数の閃光なのです。。
以下引用〜

オプス・デイ

信じないかもしれないけど
ぼくの言葉のすべてがぼくのものじゃない。

だって、毎朝、ぼくを送り出してくれるのは誰なのだろう、
いつだって、ぼくは口もきけないくらい、澄んだ、みずみずし い言葉でいっぱいなのだ。

でも、きみにその言葉を、そのまま、伝えようとすると、
なぜか、同じ言葉に聞こえない。

〜引用終り
「オプス・デイ」ってどこかで聞いたことがあるなぁ、、
だれかの詩集の題名とか、、う〜ん
とか思ううちに「ぼくの言葉のすべてがぼくのものじゃない。」って
と云うフレーズの前に、(たぶんそう思うけれど、と最初に読んだときは思っていた)
「信じないかもしれないけど、」って云うフレーズが置かれていることに、なんかとても惹かれました。
*(いいやこれは「限られた言葉はぼくのものでも=すべてじゃなくて」と云うことではなくて、「ぼくの言葉の<すべて>、ぜ〜んぶぼくのものじゃない」と云うことなのだって後から気がついたのですけれど)

すこし調べたら「オプス・デイ」というのはキリスト教のある組織のことでした。
(あたしは何かの記念の日と思ってました、無知ですみません、そう云えば『ダビンチコード』に出てきてました)

信じないかもしれないけど、*の部分は「オプス・デイ」を調べてこの文章を見直しているときに気がつきました。妙なものです、はじめは「信じないわけないのに信じないだろうけどなんて云うのはおもしろいな」と思っていたのですが、、そりゃ「信じないかも」。。

「信じないかもしれないけど、」
なんかいい言葉だ。

発行:ミッドナイトプレス
写真:尾花基

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