『ろうじんの姫』02/22/2014/04259 [日刊忘れ女たち]
10:19:49 okachimachi 02/21/2014
ろうじんの姫
生きているのだったらあなたの爆裂を愛として讃えたい
にじり寄る義憤のまちのひのでよ
ここからみればあなたの足の作為がすべて幻覚だと祈れる
クウキの少ない歴史なぞ食べるな
あきらかにいまをあたしのありがあるいてゆく
ろうじんの姫よ
うなずき返す破壊の青空よ
コトバの音符はおおらかに消えてゆくだろう死んでしまおうとみじめに生きてゆこうと
あたしたちの草原は慰めだった
あたしたちは風のひとりも知らなかった
恋いこがれて話しかけた
あたしはずっと起きていて悲しかった
永遠の円盤の電池のようにあなたは応じた
羽衣が消えて
邦を越えてひとは泣かない
生きているのだったらあなたの爆裂を愛として讃えたい
にじり寄る義憤のまちのひのでよ
ここからみればあなたの足の作為がすべて幻覚だと祈れる
クウキの少ない歴史なぞ食べるな
あきらかにいまをあたしのありがあるいてゆく
ろうじんの姫よ
やおよろずを降せよ
戦いの酒をうみにながせよ
こゝろをうすい二重まぶたのように諦めながら
刻一刻とコトバの幅を水烟のように叩きのめしながら
許されぬ恋情のふるいえいがかんで殺されるきみを抱きながら
水ぎわのちいさなさんその祭りに生きている
ろうじんの姫よ
闇のようなその泡をなだめよ魔法として
ろうじんの姫たちよ
うなずき返すコトバの青空よ
いまおまえさえもがおおきな爆雷のやさしさを湿らす
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