『iphoneメモ〜七月〜』07/06/2013/04159 [日刊忘れ女たち]
13:30:40 新河岸大橋 07/05/2013
iphoneメモ 〜七月〜
泣いたりするんだから
感情の洪水を
昨日飲んだ水のせいにするな
きっと視つけられる
あたしたちの季節を細かく区切る詩的陰影などではない
時の洪水の中に
枯れたささのはが行き来している
それが人称のデスクトップに
陰(かげ)となって映る
129日前
いちばん近しい人の呼び名の
四つの出口にパジャマのまま立ちすくんでいる
125日前
どうも黒い汁が流れているような気がする
気のせいかも知れない
忌野清志郎を歌おう
123日前
営業の場所で人のこゝろを測っている
そんな気がするので
待ち人がいっこうに現れない
120日前
6番の診察室でパソコンの画面を
あいだに挟んで耳慣れない言葉を聞く
生存率は七十から八十パーセントです
109日前
板橋の駅を西側に降りてスタジオに案内された
生きていることを折ったり祈ったりして
八畳の和室や浴槽で被写体となった
手を合わせることには何億と云う小型の映像が力を貸すと云ってきた
今年の七月はまだ褪めない
手を合わせると
親指はかならず内側にくる
そして間(あいだ)に
息がともる
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