『つつつ不二のやま-7(あなたの撤去)』03/23/2013/04104 [日刊忘れ女たち]
12:13 tokyo-kitaku-kamijuujou 03/22/2013
つつつ不二のやま-7(あなたの撤去)
使用人であれ
生殖や夢精の権利は守られ
拳を突き上げて
愛の撤去を訴えることも出来る不二の麓であたしは育った
時間をわたることは
公認されていて
担当の人もなにげに告知するへらへらと
ぺらぺらの違いも
少年ナイフも持たないままに
縁起の良いものに小さな○を灯す
割れると音の出るものや
電気によって形になるものに小さな○を吊るす
縁側から少年をくぐり
ひろくアオゾラをかき回せば
あたしは冷静な老人たちの乾いたふんどしをまた濡らしてしまう
邪念を払うことには賛成しても
時代がかった抒情を吹き払っちまうことにはやや反対である
とは云ってもきみと一緒に
抗議の窓を拭きには行かない
あたしは抗議恐怖症気味ではあるが
それが理由の凡てではない
あたしは職を失った
誤植や誤読の権利は与えられたが
拳を突き上げて
あなたの撤去を訴えることが出来ないつつつ不二のお山をいま視あげている
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