忘れ女たち11/26/2012 tokyo-ukima-1 [日刊忘れ女たち]
09:33 12/29/2012
日刊忘れ女たち11/26/2012/04056
六階の神さま
蕪雑(ぶざつ)な日々の思い出がよみがえる
体力気力知力引力ともこれでお別れ
日本人は曇りゾラばっか飲んでいるのだなあ
あさの遠隔操作をはずませて
糸に垂らしたお茶を入れる
毛穴のひとつひとつがモーツアルトの白い陰茎となり
強化枕のしたでこゝろを吐いている
云うまいと思っていたが
こんな日には想い出の塩を洗う
馬蹄の王から逃げて
あたしのことだけを思ってください
祭壇のしたで待っていましたが
どんな歌声を聴かせてくれるのでしょうかと
わかくして逝った広場の助詞たちが花に吹雪かれ
げらげら笑いながら友だちを殺した
六階の神さまのように
こゝろの刃(やいば)をどろどろに交ぜてください
法服のしたは裸の弾丸でいっぱいです
あたしに恋情を零して
あなたへの大蛇(おろち)がけっして弱虫にならない
そんな鎖の冬の曇りゾラを飲む
あさはもう早くから暮れかけている
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