忘れ女たち11/14/2012 chiba-funabashi-7/7 [日刊忘れ女たち]
17:25 ikebukuro 12/15/2012
日刊忘れ女たち11/14/2012/04044
若者たちの靴下
乾いてきた
慰めも諦めもあるのでしょうが
ことばが出ない
硝子越しの多謝
噛み砕きのみ込む誘惑
羽ばたいて燃えて墜落し
洗われるやけた羽根
もうほんとうのことを誰も云わない
もうほんとうのことを誰かが云えば
無惨
噛み砕けぬくさり
あの娘は結婚をするのだって
翠よ
碧よ
忌まわしい略奪を蹴って
ここに忘れてしまった脳漿がながれる
ここに思いもつかない生きものが波うつ
わかんねえよ
おもいだせねえよ
鎖と宝石をかかえて
波の内側を心細く愛撫しながら
ホログラムな愛を懸垂しながら
いいえ
はいを
繰り返すネグリジェの痛手に沈む
おお拡散してまだらな光速よ
望みの果ての
架空の旋律よ
あたしたちは戻らなければならぬ
砂の数を永遠に数えて
祝杯を破り
若者たちの靴下だけを生き甲斐にして
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