忘れ女たち10/28/2012 kyoto-no.19 [日刊忘れ女たち]
10:35 kyoto 10/29/2012
日刊忘れ女たち10/28/2012/04027
上巻でメカタヲハカルの上巻を演じている
いま中巻を演じていてメカタヲハカルの再演が行なわれると云う
下巻ではないはずなので態々(わざわざ)いっしょになって演ずる必要も
つぎつぎと倒れる
つぎつぎと倒れる
本性見事
ことばはみじかいのに
ぶんしょうはながくなる
(あなたが良くてこゝろが良くて
(ひとを騙さない
(こちらの國のひとであり
なぜだかだれも知らない
伝えられぬことばは本や電子書籍や公園の伝達箱、ドラックストアのチラシ
姉にはならぬ人とはいった渋谷道玄坂したのお好み焼き屋、預言者に会う
だから喋っている
あたしはふたりのセカイを数えるひとりふたりセカイは見知らぬ人であふれている
1982年まだ物語ははじまったばかりだ蛇が無限のとぐろを巻きいつもそこで劇場は閉まる
同じところ
おなじ時間
だからあたしたちはブラインドタッチを難なく習得しあしたも気さくに朝礼をして
不満の気泡を
アオゾラに放ち
同じような人たちの前で
おなじように時は妨げだから喋っている詩の劇場は閉まり
まだ物語は馬のたてがみの部分に降りてきたところだそれとも
長い掘り割りのいちばん目立たぬ妖怪の波打ち際に
(やっとはなれて歩いてゆける
(こゝろの傷は抉られ遊覧船は西の劇場の手前でUターンする
(こうしてあなたと私は性的魅力をおなじように失って
だから喋っている
抉りはしないこゝろから離れて立ち上がって歩いてゆく
そこでこのメモは終わっている
けっして終わらない
メカタハカルの上演を視には行かないだろう
態々どうよと云うところなのだろう
あたしのうすい胸の金粉をはがし白く塗り直す
金魚すくいの袋は胸の内側に吊り下げられ
春の疾風のように六本木公園までオートバイで飛ばしたのさよなら
メカタハルの人たちはみんな天女のように踊るって嘘でもなくほんとうでもない
つぎつぎと倒れる
ことばはみじかいのに
本性見事
そこでこのぶんしょうも終えようとおもう
ところできみのこゝろの目方は
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