忘れ女たち10/08/2012 heya-no-souji-gomidashi-1 [日刊忘れ女たち]
日刊忘れ女たち10/08/2012/04007
はげしさのなかで
最良のこゝろの芥が浮かんだ
その浮かび方がややずれていて
肛門から七つの鍵がこぼれ
そのままでしたねアカギ
アカギ
アカギ
絵がうまくなるために
食パンを買いに行く優越的な快感アカギ
アカギ
アカギ
西のほうに歩いていって
山吹の声が聞こえない学生会館の
なかに入るには
鍵など要らぬのに
あたしが自分で鍵をあけようとして
あかなかった
もっと西へ行くしかないのです
時計を温めてくるのを忘れたよ
お前はその枝に
ゆっくりと審判を零すのですよ
忘れたよアカギ
アカギ
アカギ
ここへ来たからには
ワセダ ワセダ ワセダ
脱ぐものはみな脱げよ
浮かんだものは解放せよこゝろから
アカギ アカギ アカギ
生返る魚が歩いてきます
傘をさして
おれのばあちゃんは
そそのかされて死んだ
西の方へ行けば
痛みが消える
さらに西に行くと
線路のうえをみな生返る生返ると
植物なのか
穀物なのか
食品添加物のこともよく知らずに
歌いながら池袋へと向います
ワセダ ワセダ ワセダ
あの人さえ書いたことを忘れているものを
どうして解読することができるでしょうか
アカギ アカギ アカギ
断層ははなれて
こゝろに帰るもくろみでしたが
もう ワセダ ワセダ ワセダ
木戸をくぐって
飛び石をわたり
玄関を駆けあがる
アカギ アカギ アカギ
求めよ
Facebookに書き込みをした
こゝろがやがて積雪を凍えるしたで舐めた
長いあいだ長いあいだまた雪が降り積もった
ワセダ ワセダ ワセダ
アカギ アカギ アカギ
こゝろが凍ってしまうのか
凍えるしただけが凍ったのか
もうわからない
ほんとうに
静かで重い
そして
だれよりも眠い
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