忘れ女たち08/24/2012 saitama-omiya-2/5 [日刊忘れ女たち]
15:58 09/13/2012 Siegessäule
見果てぬ記憶の塔に昇る
日刊忘れ女たち08/24/2012/03962
まだらかに進み
喰う抱く吸うが畝をつくる朝にはやすきる
そこに行きたい
新しい頁という音楽が鳴りおわると
荷物を持たない自転車が
森を切り裂き
陽は黄金のたくらみの次元を
終わらせる
戦勝の女神はソラに踊り
凱旋門にしりを向けて腕をひろげている
あんまり
企みがまぶしいので
あたしたちは喘ぎながら高揚して
写真ばかり撮っていた
ジーゲスゾイレ
あたしたちは門の向こうで
夕食にありつかなければならない
腕にほそい紐のわを通し
あたしたちの金色の影を撮影した
ベルリンでは
首都に拡がる森のことをどんなふうに憎むのだろうか
どうして憎まずにすむのだろうか
緑の風が
あたしたちを燃やし
あたしたちは高くひらげた羽根の
着地の所在に
ソラを降りましょうと
見果てぬ記憶を
撫ぜずに
バス停を探した
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