忘れ女たち08/15/2011 tokyo-ukima-yadayo

17:59 08/28/2012 ukima-uchino-mae

日刊忘れ女たち08/15/2012/03953

　　　京都の文化

 

 

 

 

アメリカに行ったとき

新聞を読んだ

夢の中だったので

記事を憶えていないのだ

 

それじゃ日本人と云えますまい

盟友の国際主義者は一本の糸にまたがり

谷底を睥睨しながらそう云った

やば、

それじゃインも踏めない

オンも返せない

 

お返ししましょう

アメリカの見知らぬ友人は

どんぶらこ

どんぶらこと

市場を開拓した

なかみじゃなくって

容れ物だよ

そう云い放った

 

京都の文化は素晴らしい

感傷的には嫌いだけれど

海と風を渡って

あたしたちは接吻してる

どんぶらこ

どんぶらこと

諦めかけた

あのひとのほんとうの故郷を

よみがえらすのが

記憶だと信じている

 

なかみじゃなくって

容れ物だよ

そんな文化が

あたしのものだと

どうして云えよう

 

 

 

 

 

 

 

タグ：詩　散文　詩人　詩歌　現代詩 京都 文化 京都の文化 日本人 どんぶらこ 中身　なかみ 容れ物