忘れ女たち08/14/2011 tokyo-yaesu-14/14 [日刊忘れ女たち]
17:48 08/28/2012 ukima
日刊忘れ女たち08/14/2012/03952
厭世家ルードごにょごにょ2
こんなにへそ曲がっているのにやることがない
罰罰は視てしまった
あっけない幕切れで
肉体的にとても疲れた
懺悔の値打ちもない
かも知れぬ
思えばあのとき桐ヶ丘団地の
部屋の鍵を投げたときから象徴的な死ははじまった
心底だれかと話せたら
死んでしまっていいかしら
と訊くだろう
明るい部屋で
ビールや怠惰をさんざん飲んだ
寂びれた町を歩いたことがない
嘘でもそんな町を歩いてみたい
田舎とこゝろを発しただけで
残虐やこゝろの足らぬ冒険の大合唱それは
たった一人
見ず知らずのあなたが云う英雄の
雄叫びなのだけれど
厭世家ルードごにょごにょ
あなたとあたしは遂にここまで来たよ
やって来たよ
東横インの冷房装置の悪夢を越えて
波の彼方はまた波ばかり
諳んじている言葉が何もない
出立の歌をだれが歌うか
こんなにへそ曲がっているのに
onとoff以外にすることがない
友だちはみんな殺した
友だちにみんな殺されたあたしの
厭世家ルードごにょごにょは
今日買い物をして
気のくるった店員に
有難うございます
恐れ入ります
またどうぞお越し下さいませ
わたしは悪う御座いませんが
大変申し訳ございませんでしたと
低調な慇懃無礼をプレイされ
寂びれた町を
すっとこオトコ女(め)喧嘩独楽の
残り香流し
歩いて去って行くのだったハイヒール
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