忘れ女たち07/13/2012 shizuoka-Sales events-3/7 [日刊忘れ女たち]
07/20/2012 19:54
日刊忘れ女たち07/13/2012/03920
短冊
視あげるトランジスタな金魚たちの
どこをどう訪ねてゆくの
こゝろの境
打ち上げる砂漠のにおいを嗅ぎながら
あたしたちの
挟んで切れた爪と柔らかい猫たちは
風に盗まれた尻尾だけでたっている
目的の水はすっかり止まってしまう
おとなたちは
何もすることがない
音は漏れていてパックイン納豆に血を混ぜる
大丈夫ですか
心配です
ああ変わっていないのだったら
あたしがあぐあぐと咬みながら
みんな飲みほしてもいい
濡れた紐が風をさそい
夫婦の岩は
呼び寄せている
苛めること
失明のたびに
青い太陽は穀物にキスをする
ほんとうのことを云えば
天蓋から無数に下がる短冊から目をそらす
いちじく
にじく
出迎えてくれたかざぐるまは一輪の花になった
そのはるか奇数のソラの花びらたちは
こゝろから雨にぬれたお前が心底いとおしい
盆地に佇むワシントンホテルは
産まれたときから
こゝろが嫌いだ
素直になれば
あたしたちはしたを向く
山岳の目薬をさして
一滴のわるぐちがつまらない一日のように咲いている
すこし涼んでいる真夏の短冊よ
夜になっても
ささやけ
囁け
タグ:詩 散文 詩人 詩歌 現代詩 短冊
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