忘れ女たち02/23~28/2011 [忘れ女たち]
日刊忘れ女たち02/28/2011/03421
血の平行
芸術が
修行と
云うのは
理解できても
許しがたい
許されがたい
過去に
あなたが
くらやみで愛し合う方法を教えてくれたけれど
のも
ように人生はできている訳だけれど
あたしたちに子供はいない
世界中の海の歴史が
許可するはずがない
したもんだ
したもんだ
ねえねえねえさん
ここではたらくの
おとおとよ
もおはたらいてはたらいて
血がうすくなったよ
せいりもせいぎもとおい
かっぱんいんさつじょ
ねえねえねえさん
しごとは
りっぱなだいちだね
ふんべつくさいりっちなうんちかしら
ねえねえねえさん
ぼくは
みんなを捨てる
仏さまはいない
息がたくさんいる
貝がたくさんいる
海の歴史始って以来の
懺悔の数々に
夜光虫は
三半規管は
ランゲルハンス島は
おとおとよ
仏さまはいるよ
鬼のあたしが
そう云うんだから
プールには
肛門
入れる人は
右を向く
左を下げて
オレンジ色の尿をこびんにつめるお兄さまであるおねえさま
では
お兄さま
舌に毛が生えて
くるのは
なぜ
おとおとよ
ちいさいとき
世の中が変わった
世の中は
兄の毛ずねのように
庭だった
革命は庭をこわし
へらへら笑った
むつかしいことが
好きだ
むつかしくなれば
思い出は
少量の毒薬ですむ
おとおとよ
わたしは
あなたと血の平行を
視ない
日刊忘れ女たち02/27/2011/03420
かんろの兄ちゃん
おれ21
お兄ちゃんが31だった
んだから
かなりショックな
高度経済だった
懺悔している
180円の暗い群青に
塗られた
ジャズ喫茶キッスの寂寥
てきはかいてき
うずくもれば
そらに井戸
わかものが
ちゅうねんを
さばいている
名ばかりの
せいしゅんを
はみだしていて
シンナー遊びしながら
夕陽を
愛撫した
陽が沈むと
暗やみのなかで
かんろかんろ
かんろかんろ
と歌うのでありんす
日刊忘れ女たち02/26/2011/03419
ふうまる
流しの下に北から風が吹くなら
ふうまるはかなり可愛かったのだ
わら半紙
ふうまる
未寝台の
鯨工場の絵を描く
加工は
したり顔を
していない
底辺が持ち上がらず
百年ほど前なので
銃声がいま届いた
印象主義
拳銃とともに人からはなれてゆき
古本市で
涙を浮かべながらセブンイレブンの重い袋を両手で提げて
北からの風に吹かれていると云うのさ
ふうまるはかなり可愛かったが
最後の最後まで
惨めで
お腹からげろを出していた
日刊忘れ女たち02/25/2011/03418
間違って詩集の題名をおぼえる死ぬまぎわまで
目を真剣に洞窟のように近づいて
童は
歌えよ
橋れよ
喜びは
渡れよ
辛い葉
幸い葉
陰口をきかない
恋背よ
恋背よ
背の骨は
消えぬ泥の夫
四四五三だったかなしら
妻たちは
分かれたブローチ
ないものを
語るときに
鼻腔が膨らむ
どうでもじいさんは
作られることのなかった
かの女の
赤い表紙の
詩集の題名です
日刊忘れ女たち02/24/2011/03417
よくあるひかひか
一日
千秋
よくある
忘れて
なにもない
から
だから
よくない
なにもならない
柿もならない
一日
扇情
もっと
恋背
端にも
なかにも
ないが詰まっている
ごはんつぶ
ひかひか
玄米
18分
ちからの強いなべ
ひかひか
なにもない
それでよい
くるしいあさのゆめ
きもいあさのゆめ
なにもない
それでよい
死んだちからつぶ
ひかひか
生きたちからこめ
ひかひか
よくある
ひかひか
よくない
ひかひか
日刊忘れ女たち02/23/2011/03416
かたまりの一部
釘が一服している
散々な目だ
大理石の床を歩みながら
光りの反響を
確かめる
けさ
悪い心を視た
舌に
根が生えたんだろうか
命を抜くのに
何回も
嗚咽した
血の平行
芸術が
修行と
云うのは
理解できても
許しがたい
許されがたい
過去に
あなたが
くらやみで愛し合う方法を教えてくれたけれど
のも
ように人生はできている訳だけれど
あたしたちに子供はいない
世界中の海の歴史が
許可するはずがない
したもんだ
したもんだ
ねえねえねえさん
ここではたらくの
おとおとよ
もおはたらいてはたらいて
血がうすくなったよ
せいりもせいぎもとおい
かっぱんいんさつじょ
ねえねえねえさん
しごとは
りっぱなだいちだね
ふんべつくさいりっちなうんちかしら
ねえねえねえさん
ぼくは
みんなを捨てる
仏さまはいない
息がたくさんいる
貝がたくさんいる
海の歴史始って以来の
懺悔の数々に
夜光虫は
三半規管は
ランゲルハンス島は
おとおとよ
仏さまはいるよ
鬼のあたしが
そう云うんだから
プールには
肛門
入れる人は
右を向く
左を下げて
オレンジ色の尿をこびんにつめるお兄さまであるおねえさま
では
お兄さま
舌に毛が生えて
くるのは
なぜ
おとおとよ
ちいさいとき
世の中が変わった
世の中は
兄の毛ずねのように
庭だった
革命は庭をこわし
へらへら笑った
むつかしいことが
好きだ
むつかしくなれば
思い出は
少量の毒薬ですむ
おとおとよ
わたしは
あなたと血の平行を
視ない
日刊忘れ女たち02/27/2011/03420
かんろの兄ちゃん
おれ21
お兄ちゃんが31だった
んだから
かなりショックな
高度経済だった
懺悔している
180円の暗い群青に
塗られた
ジャズ喫茶キッスの寂寥
てきはかいてき
うずくもれば
そらに井戸
わかものが
ちゅうねんを
さばいている
名ばかりの
せいしゅんを
はみだしていて
シンナー遊びしながら
夕陽を
愛撫した
陽が沈むと
暗やみのなかで
かんろかんろ
かんろかんろ
と歌うのでありんす
日刊忘れ女たち02/26/2011/03419
ふうまる
流しの下に北から風が吹くなら
ふうまるはかなり可愛かったのだ
わら半紙
ふうまる
未寝台の
鯨工場の絵を描く
加工は
したり顔を
していない
底辺が持ち上がらず
百年ほど前なので
銃声がいま届いた
印象主義
拳銃とともに人からはなれてゆき
古本市で
涙を浮かべながらセブンイレブンの重い袋を両手で提げて
北からの風に吹かれていると云うのさ
ふうまるはかなり可愛かったが
最後の最後まで
惨めで
お腹からげろを出していた
日刊忘れ女たち02/25/2011/03418
間違って詩集の題名をおぼえる死ぬまぎわまで
目を真剣に洞窟のように近づいて
童は
歌えよ
橋れよ
喜びは
渡れよ
辛い葉
幸い葉
陰口をきかない
恋背よ
恋背よ
背の骨は
消えぬ泥の夫
四四五三だったかなしら
妻たちは
分かれたブローチ
ないものを
語るときに
鼻腔が膨らむ
どうでもじいさんは
作られることのなかった
かの女の
赤い表紙の
詩集の題名です
日刊忘れ女たち02/24/2011/03417
よくあるひかひか
一日
千秋
よくある
忘れて
なにもない
から
だから
よくない
なにもならない
柿もならない
一日
扇情
もっと
恋背
端にも
なかにも
ないが詰まっている
ごはんつぶ
ひかひか
玄米
18分
ちからの強いなべ
ひかひか
なにもない
それでよい
くるしいあさのゆめ
きもいあさのゆめ
なにもない
それでよい
死んだちからつぶ
ひかひか
生きたちからこめ
ひかひか
よくある
ひかひか
よくない
ひかひか
日刊忘れ女たち02/23/2011/03416
かたまりの一部
釘が一服している
散々な目だ
大理石の床を歩みながら
光りの反響を
確かめる
けさ
悪い心を視た
舌に
根が生えたんだろうか
命を抜くのに
何回も
嗚咽した
2011-02-28 10:25
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