忘れ女日報02/09/2011 kyoto-shijo [忘れ女たち日報]
恵まれぬ食事のあとの京の月
バス乗らず西の空には京の三日月
母子像を我が儘なままテレビで視ている
行き過ぎる市民会社の女たち
視ているので缶ビールのグラスを替える
ゆび丸く結婚しようよと夜になる
写真のようねそうきみの心のままに視た
ギリシャまで行こうねトイレで死んだ親父よ
我が子とは口をきかずに門限に遅れる
いちまいの燃える光りの賢治の東京
モネの美術館に十一時間微笑んで一人
渋谷へと帰る京都発軽き憎しみ
胃の中の京都をビールでおしながす
たどりつく神経的な中庭よぼくは迷ってる
社食から京の暮れ行く街は睾丸
東京は東京は東京はと云って卵割る
日清食品に手を叩いている根津甚八よ
きいた風なことないことを新鮮と思わず
ちよこれいと目白通りの力道山重かった
信号の青できみをしらんぷりする京の朝
2011-02-09 22:30
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