忘れ女たち11/11/2012 chiba-funabashi-4/7 [日刊忘れ女たち]
yuurakutyou 12/12/2012
日刊忘れ女たち11/11/2012/04041
なによりもまず初詣
来年の初詣はどこにしましょうかおじいさんや
おれおれすっかり忘れとったが脳
あたしゃ本厄じゃんて千手観音の蝉が
とうさんそりゃもう過ぎたどすこいあらいい薫り
おまえのコップはいつも汚れとる
即興なくていいよ
し抜き言葉です
死んだ犬に椿の花を
なによりもまず極東放送網を主張しない
ただ真っ逆さまにエスカレータを駆け抜ける
前厄なのか後厄なのかわからない
首に翠のチキュウを巻き数珠にして
早生まれなので本厄であろう
なによりもまずH・ミラか
もう一度
生愚を磨く
八十六歳で婚約するためには
よる死体の油をぬすむ
病んだ針金になって犬になり
狼狽する千キロの肉のタマシイになって
あなたの朗読を聴いています
ここは醜怪で
みなが笑いながら拳を天に突き刺し
邪気を糞図家て
うたを歌います
つくらなくていいよ右厄左厄
とうさんいまじいさんばあさんいま少女
空洞の耳の姫かえるので抱きしめて殺さんと損すん貿易収支
理論百億光年の扇動朗読者が六本木ヒルズにおっ立てた冬
眼鏡が痛い
檸檬をください
まずなによりも性具の整頓を
ひとを殺してひとを生かすも星くず人くずの冬
ひとがうんとこさ出るところに春
蝉も乱舞マリンバに春
厄払いにはやく行かんと年が明けちまうっけ
数え年があり
早生まれがあり
旧暦があって
この一年がどこからどこまでなのかがわからない
掃除機の音が売る左右
じいさんこりゃドライヤーだあ髪乾かしとる音じゃ
ところで芝増上寺に決まりましたげな
東京タワーのしたさあ
クルマ動かねえ
恋人が髪の毛を河渇している夢を視たっちゅうこと
サイレンさあ働かねえ
油も死んでしまおろおう
この一生がどこからどこまでなのかがわからない
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