忘れ女たち08/01/2012 yaesu-yadesu-yarimasu-01/14

23:02 08/12/2012 obon-daze-zenin-syugo!

日刊忘れ女たち08/01/2012/03939

　　　タクシーマニュフェスト

 

 

 

 

三冊読み返して

何も感じなかった

感じたのは

詩人太郎が

女にもてたこと

けっきょく詩人は

女にもてること

 

波のソラを良心と反する人が驚いた胸板だ

もうすこしして

芽が出る花が出る死神がウジ虫のようにちぢこまる

阿吽をはずれたので

あおんにしようよといっても

サラダのように萎えていて

きみの快楽はとってもあとのほう

 

白状したけれど

抱き合ったわけじゃない

まったく秋の昼下がりの反戦記念日は

ことごとく

割れたこゝろのグラスだ

 

もう草臥れたから

貧乏を忘れよう

貧乏を忘れるために

きみの話に

頬を寄せよう

すなり

すんなり

親しみのあわい後ろ姿を消しゴムの配下にしよう

それからさんざん流れ星が腰にあたった

やめてくれといったって

自分が望んだこと

ことばや音でなんと云うのか判らないけど

もう草臥れたからと

きみを愛す

タクシーマニュフェスト

きみだって着かぬまま

やわい臓器を

押し込んだ