忘れ女たち07/01/2012 ukima-summer-works-09

07/07/2012 18:19

日刊忘れ女たち07/01/2012/03909

　　　シンリのかくめい　１

シンリはこゝろが成り行くことだと思う

七月の雪が冷たく落ちて

地表近くで細い無数の枝になり

燃えて落ちる

嘆いている

声かしら

夢かしら

そう思わせるものがソラの遠くにある

昨日やっと詩の六月号を速いこゝろで読んだが

済まなそうなかくめいが

ねがえったり痙攣したり

うろうろする

水族館のちいさな魚の大群たちだね

ドアーを閉めては

いけなかった

二階の窓からふとんを投げては

さらにいけなかった

さらにこゝろは毛がぼうぼう

わかい娘に

剃ってもらおう

応答するにもあたしのこゝろは毛がぼうぼう

騒がしく振り子や死の枝がつきまとう

シンリは止まれ

こゝろがこゝろに祈れるだろうか

煩いほど静か・・・

静かと死の枝と

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