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『日刊忘れ女たち』の更新と現在の状況について。 [日刊忘れ女たち]

                                                          当分のあいだ、『日刊忘れ女たち』作品更新を中止させて頂きます。現在、今年9月発刊の新詩集(第5詩集)に向けて作品選択、推敲、編集作業を始めたところです。 また残念ながら昨年末からの営業勤務の蓄積疲労のためか、3月半ばより体調を崩しております。身体状況については、4月の初めに腹部超音波検査、内視鏡検査、検体検査、CT検査がありますので、その結果を視ないと何とも判りませんが、一過性の腰痛・腹痛であることを祈るばかりです。まあ何とも厄介な身体になったものです。けれど、下記の予定4月4日の『詩人の聲=平井弘之の聲』は必ず公演をいたします。どうかよろしくお願いいたします。『日刊忘れ女たち』は新詩集の為の詩編推敲のめどがつき次第再開します。併せてよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 [アート]  [バスケットボール] [バー] [ドコモ提供] [信号] [家] [バス] [晴れ]  [手(パー)]  [電車] [グッド(上向き矢印)] [がく~(落胆した顔)] [fax to] [失恋] [決定]                      

 

 

  ―肉聲の復権を求めて!「目の言葉」から「耳のコトバ」へー

天童大人 プロデュース ??詩人の肉聲とコトバとを聴く!

  第1076回 Projet La Voix des Poetes (詩人の聲)


平井弘之の聲

(第3回公演)


第3詩集『小さな顎のオンナたち』の全編を聲に乗せる。


あの人の描くオンナたちはオトコのようです なにも横切らず けっして一人にならない 

けれど あの人の描く小さな顎のオンナたちに 誘われたはずの夏が逝くのです


2014年4月4日(金) 開場18:30 開演19:002012hanatizu.jpg

??日比谷線・広尾駅・3番出口を出て西外苑通りを右へ?

? 西麻布方面 徒歩5分 信号二つ目緑地に大きな木が目印です


E-mail:gallery-hana@nifty.com?


入場料:予約2700円  当日3000円

    学生1500円(学生証提示)小・中学生無料(保護者同伴)


*御予約は各会場か北十字舎へお申し込み下さい。(直接、平井までご連絡頂いても結構です)


北十字舎 / Tendo Taijin Bureau? Tel 03-5982-1834??Fax?03-5982-1797
E-mail:tendotaijinbureau@mbi.nifty.com URL:http://universalvoice.air-nifty.com/ 



平井弘之(Hirai Hiroyuki)プロフィール

1953年東京生まれ。1990年詩集『忘れ女たち』、2000年詩集『管(くだ)』、2006年詩集『小さな顎のオンナたち』、2010年詩集『複数の信仰には耐えられない日蓮』を刊行。『blog.忘れ女たち』で生涯制作1万篇に向けて「日刊詩」を展開中。2014年秋、新詩集刊行予定。?

E-mail:charlie_1969@mac.com


             P2120290.jpg

 

 






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『きょうりょくしてつくったしゃれたお店を壊すな』03/08/2014/04263 [日刊忘れ女たち]

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22:48:07 ikebukuro 03/06/2014





   きょうりょくしてつくったしゃれたお店を壊すな




ゆっくりと焦らずに散れ
慌てずに青空の鞄を盗め
あたしたちはミズ飲みの順番を待つ
集団の恋人を汗かいている
ここまで四面楚歌
国際主義の歌まであと4km

数をこなすことだ 丘が山に変わるとき天使の雲が
視えるはずだ あたしたちはそう思って ミズ飲みの順番を守る
土足で人の家に入らない習慣を持ち
人の恋人も情熱の範囲で奪わない 誓いを立てている
でもふと思う
このショーウインドを壊してしまえば何かが変わる
死骸となった同志的恋愛 美しい虹のなかの一番に光る邪推を駆って
しんとした紅い闇が寝ている
あたしたちの先祖は追いはぎだった
涙目でうそと云い
しゅぴれひこーると叫びなおす
テレビからはぎ取った
「毛の生えた心臓」まであと七転八倒
振り返れば恋しい人たちが 争乱の青山通りを波打っている
きょうりょくしてつくったしゃれたお店を壊すな いいや手ぬるい壊してしまえ
もう進んでいるのか 逃げているのか分からない








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『人工の太陽 その仕種』03/05/2014/04262 [日刊忘れ女たち]

IMG_3561.jpg
19:48:57 tokyo-stone 03/04/2014





   人工の太陽 その仕種




人工の太陽 靄 海 そして死骸
日がな一日やり過ごす まだからだが燃えてこない
人造の胃袋 蝶 草 もったいない残りかす
もう一度踏み台に駆け上がり
天上の雲を運ぶ その仕種

聴こえる振りをするのかい
聴こえない振りをしてきたから
早朝の頭突きは目から火が出た
かれは朝早く苛立って起きてしまった
声をあげるとそれが視えるかい
キツネのお面がぼくを観ている

ミズも飲まずにミチを歩いた そして心細くなった
日がな一日やり過ごす まだからだが本気ではない
視ることは もう一度突き刺すこと 曲がった剣 割れた盾
もう一度ジーンズの尻に手のひらを入れながら
おまえに召されないよう
ぼくはかんかんに怒っている
それを身勝手と云う

人工の太陽 靄 海 そして死骸
人工の波打ち際 テトラポット コトバを区切る手のひらの図形
食パンを買って マヨネーズを塗りたくる
「芒のかんざし」「熱燗とっくり」が昼の月にたなびいて 材木座のほうから流れてくる
裸のぼくにぶちまける もったいない残りかす
もう一度踏み台に駆け上がり
天上の雲を運ぶ その仕種








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『らいげつの自分』03/04/2014/04261 [日刊忘れ女たち]

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09:40:41 saikaihatsu-to-hakkutsu 02/28/2014
 





   らいげつの自分




いらきめしとは今も歩いている
いらきめしとは今も営業企画を担当している
いらきめしとは今も彼(じょせい)のこゝろを待っている

頑迷なことミズのように流れてちっちゃな地中の生き物のようだよ
それがなんでひかりの箱が開くからか真犯人となる夢視(むし)の恐怖におびえているからか
いらきめしとは今もつくられて
いらきめしとは名残惜しげに
いらきめしとは湿った地中にバイバイと云うのだ そして干涸びる

倒れたいから云うのじゃない 性根を叩き直せと
切ないから割れるのじゃない 窓から逃げ出せと
泣きながら靴を差し出されて 飛び降りた街が消える
そして小さなちいさな杜の境内で目を覚まし
ルーチンワークス眼を黒く塗る

いらきめしとは今も夢から覚めたばかり
いらきめしとは駅に向かってすこし軽いまま歩きはじめ
らいげつの自分を湿った土に返す










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第1076回 Projet La Voix des Poètes (詩人の聲) 『平井弘之の聲 (第3回公演) 』 [詩人の聲]


     

  ―肉聲の復権を求めて!「目の言葉」から「耳のコトバ」へー

天童大人 プロデュース   詩人の肉聲とコトバとを聴く!

  第1076回 Projet La Voix des Poètes (詩人の聲)


平井弘之の聲

(第3回公演)


第3詩集『小さな顎のオンナたち』の全編を聲に乗せる。


あの人の描くオンナたちはオトコのようです なにも横切らず けっして一人にならない 

けれど あの人の描く小さな顎のオンナたちに 誘われたはずの夏が逝くのです


2014年4月4日(金) 開場18:30 開演19:002012hanatizu.jpg

  日比谷線・広尾駅・3番出口を出て西外苑通りを右へ 

  西麻布方面 徒歩5分 信号二つ目緑地に大きな木が目印です


E-mail:gallery-hana@nifty.com 


入場料:予約2700円  当日3000円

    学生1500円(学生証提示)小・中学生無料(保護者同伴)


*御予約は各会場か北十字舎へお申し込み下さい。(直接、平井までご連絡頂いても結構です)


北十字舎 / Tendo Taijin Bureau  Tel 03-5982-1834  Fax 03-5982-1797
E-mail:tendotaijinbureau@mbi.nifty.com URL:http://universalvoice.air-nifty.com/ 



平井弘之(Hirai Hiroyuki)プロフィール

1953年東京生まれ。1990年詩集『忘れ女たち』、2000年詩集『管(くだ)』、2006年詩集『小さな顎のオンナたち』、2010年詩集『複数の信仰には耐えられない日蓮』を刊行。『blog.忘れ女たち』で生涯制作1万篇に向けて「日刊詩」を展開中。2014年秋、新詩集刊行予定。 

E-mail:charlie_1969@mac.com


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『未来自傷』02/25/2014/04260 [日刊忘れ女たち]

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21:00:21 iza-ka-ya 02/25/2014





   未来自傷




未来もういいかげん静かにしてくれ風立ちぬ
一口飲みたい
テレビがウルサい
楽しくさせてくれ
花いきるじかん節約
でもパイプラインの悲しさも
たわわだな

恋で駄目になるいざ生きめやも
港は不遇だ
娘はふぁたねりとどろく海のあおさよ
まえも
昨夜も
じぶんを傷つけた

きみとぼくは抱き合った風立ちぬ
そしてあたしになってあたしになって
仁義なきミルクのやるせなさ
アジア的なものが乾燥して抱き合う
まえも
昨夜も
あなたを深海的に傷つけた

こんどと四月は出たことがないいざ生きめやも
止めてと八百万が聖水ではない
詩集の時間が八百万で
ぼくたちは死者をのりこえて
なじみの港に
声を運ぶ

退屈な一生にもちいさなもんだいがある
反文化的なもんだいにも一生をかけたあたしがいる
ふりむかない
ふりむかないで
悪手をすればかたがつくつかない
だれもいないのけれど風

子どもたちは
悪の時間を飛んで瞬くしゅつじんのあのあめのひを歌え
いあたくないのだよ
けいしてるのしぬなよ
わざわいえお天使逆風未来自傷あたしはひといきでまたぐうみやま交戦十代のときに
あくとみたまえソラよとりと心臓の井戸たち未来よねいざ








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『ろうじんの姫』02/22/2014/04259 [日刊忘れ女たち]

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10:19:49 okachimachi 02/21/2014





   ろうじんの姫





生きているのだったらあなたの爆裂を愛として讃えたい
にじり寄る義憤のまちのひのでよ
ここからみればあなたの足の作為がすべて幻覚だと祈れる
クウキの少ない歴史なぞ食べるな
あきらかにいまをあたしのありがあるいてゆく

ろうじんの姫よ
うなずき返す破壊の青空よ
コトバの音符はおおらかに消えてゆくだろう死んでしまおうとみじめに生きてゆこうと
あたしたちの草原は慰めだった
あたしたちは風のひとりも知らなかった

恋いこがれて話しかけた
あたしはずっと起きていて悲しかった
永遠の円盤の電池のようにあなたは応じた
羽衣が消えて
邦を越えてひとは泣かない

生きているのだったらあなたの爆裂を愛として讃えたい
にじり寄る義憤のまちのひのでよ
ここからみればあなたの足の作為がすべて幻覚だと祈れる
クウキの少ない歴史なぞ食べるな
あきらかにいまをあたしのありがあるいてゆく

ろうじんの姫よ
やおよろずを降せよ
戦いの酒をうみにながせよ
こゝろをうすい二重まぶたのように諦めながら
刻一刻とコトバの幅を水烟のように叩きのめしながら
許されぬ恋情のふるいえいがかんで殺されるきみを抱きながら
水ぎわのちいさなさんその祭りに生きている

ろうじんの姫よ
闇のようなその泡をなだめよ魔法として
ろうじんの姫たちよ
うなずき返すコトバの青空よ
いまおまえさえもがおおきな爆雷のやさしさを湿らす








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『まわるたびに涙が音になる』02/20/2014/04258 [日刊忘れ女たち]

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22:45:57 tokyo 02/12/2014





   まわるたびに涙が音になる




狂ったこゝろがある
云ってはいけないコトバが湧いてくる
切り拓けと一本だけのチューブは武者震いし
ははよ小さくなあれ
夢よこゝろを停めよ
微塵の毛細はまだ寒いはるを食べている

立ち上がるものは盟友か
豊かの邦のミルクをなぞりやさしい貧困に呼びかけよ
立ち上がるお車代を歴史の坂に零しながら
権力を持たない恋情は手をつないだまま眠っている
石を投げたら
人が死んでしまった

やさしく貧困に呼びかけよ
うつくしさの畜生の流れる汚染のいのちの紐を引き
夏の紅い文学館の入り口の奥でまっている
百年もまえのあなたが新しい
頸を切り落とされなければ
凶器などとしゃれていられまい

狂ったこゝろは淋しさなのだ
云ってはいけないコトバが湧いてくる
まわるたびに涙が音になる
ははよ小さくなあれ
夢よこゝろを停めよ
微塵の毛細はまだ寒いはるを食べている









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『脱ごうとはしない帽子』02/19/2014/04257 [日刊忘れ女たち]

IMG_3485.jpg
10:39:08 okachimachi 02/18/2014





   脱ごうとはしない帽子




かび臭い詩論を飲み干し
山が崩れるのを引照した
なだらかな生まれフルサトの古着をたどり
抱きつきたいもうなくなってしまった書店に残される
変わってないのだな
もう探していないのだな

さまよいたどる蒸気の優駿が駆けり
儀礼じみた路面の行軍は悲しい
脱ごうとはしない帽子をなぞり
さいしょの騙し殺しにいまたどり着いた は は
omoidehatatamuhituyounonai
やさしい死人のコラムだったね

地下街のときに埋もれていた切り裂きの鬼が
画面を汚して絶え間ないみなを抱えている暖かさよ
お相撲のトタンやブリキが集まり
叩いたり道草に口づけをしたりした
どうしても欲しかったら
眠らないアオガエルのように吞んでいるしかない

風向きが変わって月が黒くそびえ立つあたしい春の夜に
想像して黙っていた偏愛と偏愛をあわせ
燃える髪の毛のにおいを迷路に均衡して分配し
旅立つ運河を裏返すかのような写真館に閉じこもる
月がとっても青いからOM
ITSUMODOURITOIUWAKENIHAIKANAI布団屋の看板を記誦する










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『あなたをすこし脱いだりもする』02/16/2014/04256 [日刊忘れ女たち]

IMG_3470.jpg
18:47:27 Madam Silk 02/15/2014





   あなたをすこし脱いだりもする




ひかりの斑のなかで
あたしはあなたを着たりする
微笑みながら水色の旗をなびかせ
風の滅んで行く方向で
あなたをすこし脱いだりもする

だれにも頼む必要のない
草の屈伸が風に揺れて
こゝろが滅びてゆかないように
薄荷を舐めながらかく乱を祓う
あなたの飛ぶ服は夢なのだろうか

太もものあいだのゼリーの音色よ
あたしはあなたをこゝろで着たい
「あたしはあなたを唄いたかった」
夏には和綴じの本の感じで
冬にはつめたい指揮棒をふって
あなたの飛ぶ管(くだ)は夢なのだろうか

そのソラの
あなたに接続(つな)がる
その飛ぶ管(くだ)に祈ろう

水色じみたあなたの体力を
あたしはくしゃくしゃな祈りの運河を昇ろう
ソラは風にこう云ったそうだね
「おれたちは古びているが滅びはしない」
あたしはなにに祈るのか当惑気味だった

その水色の薄い蝶のような飛ぶ管(くだ)に祈ろう
もしもなにかに焼かれた壁のところどころを
ふるえずに守っているおとこに出会えば
あなたの智覚が触っていった
あたしの濡れた臑をすこしずつ乾かしながら
軽く会釈して昇ってゆこう







 *<第1052回詩人の聲>で朗唱した『管(くだ)』(2000年詩集「管(くだ)」より)を改作した。


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