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『人工の太陽 その仕種』03/05/2014/04262 [日刊忘れ女たち]

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19:48:57 tokyo-stone 03/04/2014





   人工の太陽 その仕種




人工の太陽 靄 海 そして死骸
日がな一日やり過ごす まだからだが燃えてこない
人造の胃袋 蝶 草 もったいない残りかす
もう一度踏み台に駆け上がり
天上の雲を運ぶ その仕種

聴こえる振りをするのかい
聴こえない振りをしてきたから
早朝の頭突きは目から火が出た
かれは朝早く苛立って起きてしまった
声をあげるとそれが視えるかい
キツネのお面がぼくを観ている

ミズも飲まずにミチを歩いた そして心細くなった
日がな一日やり過ごす まだからだが本気ではない
視ることは もう一度突き刺すこと 曲がった剣 割れた盾
もう一度ジーンズの尻に手のひらを入れながら
おまえに召されないよう
ぼくはかんかんに怒っている
それを身勝手と云う

人工の太陽 靄 海 そして死骸
人工の波打ち際 テトラポット コトバを区切る手のひらの図形
食パンを買って マヨネーズを塗りたくる
「芒のかんざし」「熱燗とっくり」が昼の月にたなびいて 材木座のほうから流れてくる
裸のぼくにぶちまける もったいない残りかす
もう一度踏み台に駆け上がり
天上の雲を運ぶ その仕種








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