『脱ごうとはしない帽子』02/19/2014/04257 [日刊忘れ女たち]
10:39:08 okachimachi 02/18/2014
脱ごうとはしない帽子
山が崩れるのを引照した
なだらかな生まれフルサトの古着をたどり
抱きつきたいもうなくなってしまった書店に残される
変わってないのだな
もう探していないのだな
さまよいたどる蒸気の優駿が駆けり
儀礼じみた路面の行軍は悲しい
脱ごうとはしない帽子をなぞり
さいしょの騙し殺しにいまたどり着いた は は
omoidehatatamuhituyounonai
やさしい死人のコラムだったね
地下街のときに埋もれていた切り裂きの鬼が
画面を汚して絶え間ないみなを抱えている暖かさよ
お相撲のトタンやブリキが集まり
叩いたり道草に口づけをしたりした
どうしても欲しかったら
眠らないアオガエルのように吞んでいるしかない
風向きが変わって月が黒くそびえ立つあたしい春の夜に
想像して黙っていた偏愛と偏愛をあわせ
燃える髪の毛のにおいを迷路に均衡して分配し
旅立つ運河を裏返すかのような写真館に閉じこもる
月がとっても青いからOM
ITSUMODOURITOIUWAKENIHAIKANAI布団屋の看板を記誦する
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