SSブログ

『大熊座の向こうまで』06/12/2013/04145 [日刊忘れ女たち]

イメージ3.jpg
07:30:27 itabashi-summertime 06/12/2013





   大熊座の向こうまで




   Summertime 
   夏が来ると

   And the living is easy
   暮らしも楽だ

   Fish are jumping 
   魚は飛び跳ね 

   And the cotton is high
   綿花も育つ

   Your daddy is rich
   父さんは金持ちになるし

   And your mamma is good looking
   母さんは美人じゃないか

   So hush little baby, don't you cry
   だから坊や、泣くのはおよし



夏のグレーな朝に
だれのことを考えているのか
じぶんでも判らないから
じぶんのことを
ぼくと云うことにした

窓をあけると
湿った外国の風が吹いた
摑まえてと
1200メートル先で
だれかが叫んでいる

サマータイムと云えば
遅刻したことをよく思い出す
今日ばかりでなく
おとといいらしてくださいにも遅刻した
遅刻社
不名誉なブラック企業に勤め
急成長した3Fでは日本の四季まで売り飛ばした

ひとの気持ちになれば
それが叶う
大熊座の向こうまで行く詩を視つけなくても
そんな気持ちになれる
この浜辺の
泡だらけの波の気持ちだって判る
そう
だから窓をあけようと思った

朝陽のことも願いのなかに入れよう
叶いのなかにはルールとして入れられない
朝の光はびょう院の青い壁を照らす
ぼくは1200メートル先の
絶望を従えている
ベイビー、ドンチュークライ
わかってるよ
でもぼくはいないんだ







     Summertime(DuBose Heyward/George Gershwin)
     (日本語訳:東エミ)
     『ジャズ&洋楽訳詞”Groovy Groovy〜and all that jazz〜”
    

nice!(33)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 33

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。