『すきまの空いた床のひろさ』06/10/2013/04143 [日刊忘れ女たち]
12:58:07 ukima 06/09/2013
すきまの空いた床のひろさ
びょう院の鴉がかがみ込んで視ている
いま時間がはずれ
取説がはずれ
諍いの邦の街路灯が折れて
黒い羽根が
若い人のツヤのある肌に
なりすましている
零れるものは常にきのきいたことばと
降伏してくださいとの映像でした
カリスマは出かけていると
常連の演奏家が階段を降りながら
あたしたちに涙を視せました
知っているから立ち止まって泣く
くやしいからあざ笑って倒れ込む
すきまの空いた床のひろさ罪滅ぼしは
とても辛いと云って泣いていたのでした
びょう院の蔭になっていた処でした
いずれ鳥となることが判っていたかのように
それは風に逆らうでもなく
空(くう)を舞うのでもなく
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