『不二をのぼれ(つつつ不二のやま-2)』03/09/2013/04100 [日刊忘れ女たち]
12:25 shizuoka-fujishi-miyashita 01/29/2013
不二をのぼれ
数学と情欲とのどの渇き
そして
逃げる
逃げられぬ
あたしはとっても若かった
不二みたいに
何千年かけてすこし若かった
きみと離れたときも
崩れ落ちるだけですんだ
「不二の名前を
連れて行くと花
火があがり死者
が爛漫と
咲いていて」
あたしはいっつも止めろと云った
ほのぼのとした梅の祭典の限りないメッカだった
嘘は緑色で
花びらたちだけが温かかった
そうしたら
数日後に地震は来て
不二はすこし考えた
「綺麗だ綺麗だと人は云うよね
だから汚いにいっとき憧れた
俺はでも不二なのだね
あたしはやっぱり
あなたが好きなの」
おう不二
不二をのぼれ
そして恋のように
こゝろを守れ
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