忘れ女たち11/02/2012 kyoto-no.24

13:21 bunhaku-kyoto 10/30/2012

日刊忘れ女たち11/02/2012/04032

　　　　

　　　　補佐官

 

海からあがると

消えかかる建物肩のうえ

黄金の古い銀行肩のうえ

こんなに盗みが上手くゆくとは

補佐官が忘れたせいだ

 

建物使わない

黄金の古い銀行使わない

街の歓声をあけ

地の底ふかく碇をおろす

補佐官が忘れたせいだ

 

消し忘れがあるぜ

海の補佐官

苦しめはしないさ

黄金の補佐官

たいがいは上手くゆく

 

碇おろして床のうえ寝そべるぎったんこ

海からあがって何した

からだを拭いた

記憶をまとった

ながい尻尾のドラムを叩いた

 

 

 

 

 

 

 

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