忘れ女たち07/07/2012 ukima-summer-works-15 [日刊忘れ女たち]
09/2007
日刊忘れ女たち07/07/2012/03914
シンリのかくめい 7 〜端緒〜
猿を吐き出す
いるを吸い込む
走馬燈を吐き出す
いるを吸い込む
あたしはそのときの桃いろの猿ですが
いるは千九百七十五年の夏にひとりで坐っていて
桃色の猿ではない
いない猿
あたしは隠されて
いるが夏のように坐っている
「シンリのかくめい」を吐き出す
夏の桃色の猿が坐っている
詩を書いて読み解こうとしています
さっきどうでも爺さんが通り過ぎた
「どうでもいいや」
「関係ないや」
ヒドラを吐き出す
いるを吸い込む
その時「私」はこの外界に於いて生きているので
それとの関係が、「私」の生命である。
まさぐるためにあたしは掌を広げ
いるはその彼方に
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